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【OSPF】 11. 続・エリア分割時の注意

11. 続・エリア分割時の注意

エリアを分割する主な動機は経路数を減らすことでしょう。 500拠点とか、1000拠点といった規模のネットワークになると、 さすがにエリアで区切って経路を集約しないとルータがもちません。

このとき注意したいのは、エリア境界で集約する経路のコストは「そのエリアの中の経路の最大コスト」になることです。

たとえば、次のようにエリア分割したとします。

この場合、バックボーンエリアのルータはサブエリアの集約経路(10.20.0.0/16)を二つ学習します。 一つはABR1が作成した10.20.0.0/16で、もう一つはABR2が作成した10.20.0.0/16です。 ABR1から見て、サブエリアの中で最も遠い経路はコスト60ですので、集約経路もコスト60でバックボーンに広告されます。 同様にABR2が広告する集約経路もコスト60です。

バックボーンエリアの中にいるルータは、集約経路のコストに、ABRに到達するコストを加えて評価します。 なので、サブエリア宛てのトラフィックは最寄りのABRに転送され、 詳細なルーティングはサブエリアの中で行われる、ということになります。 バックボーンルータの位置によって、どのABRを使うか決まる、と言って良いでしょう。

ここで注意したいのは、サブエリアの中で障害が発生すると、 バックボーンに広告される集約経路もコストを新しくして作り直される、ということです。 たとえば次の図では、サブエリア内の障害によってABRが広告する集約経路のコスト値が変化しています。

このような状況になると、最寄りのABRよりも、遠いABRの方がコスト的に小さくなることもあり得ます。 重要なのは、「サブエリア内の1カ所の障害によって、サブエリア内の全拠点の通信パターンが変化する」 ということです。 上の図では、ABR2→ABR1向きのトラフィックが急増するわけです。

ABR間が広帯域なLANで繋がっているときは、大した問題にはならないかもしれませんが、 もしABR間が東京-大阪間のWANだったら・・・ABR間のリンクは輻輳してしまうかもしれません。

問題を解決するには

ABRにloopbackインタフェースを作成してサブエリアに収容します。 とてつもなく大きなコストを割り当てれば、ABRがバックボーンに広告するコスト値は常に固定ということになります。

ちょっとした工夫ですが、エリア分割して経路を集約するときには大切な事です。

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