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【OSPF】 1. Graceful OSPF Restartとは

1. Graceful OSPF Restartとは

グレースフル・リスタートと呼ばれる一連のプロトコル拡張の一つです。 グレースフル・リスタートを使うと、パケットロスなしでソフトウェアの再起動ができるようになります。 もちろん動かすには条件があります。

  • 制御プレーンが再起動してもパケット中継を続けられるルータであること
  • 周りのルータが協力してくれること

最初の条件は、Cisco社でいうとGSRやCRS-1、JuniperではM10i以上の機種でないとクリアできません。 2番目の条件はソフトウェアを新しくすればクリアできるでしょう。 CiscoではNSF(Non-Stop Forwarding)と呼んでますので、NSFを実装したIOSに入れ替える必要があります。

グレースフル・リスタートはプロトコルごとに規定され、OSPF, LDP, BGP辺りは既にRFCが発行されてます。 ここではOSPFのグレースフル・リスタートを試してみたいと思います。

OSPFのグレースフル・リスタートはRFC3623で規定されてます。 軽く日本語にしてみましたので、前提知識として読むとよいでしょう。

RFC3623の日本語版

グレースフル・リスタートするルータの動作手順

  1. grace-LSAを広告する。相手がLS ACKするまで再送してもいいが、再起動が遅くなるので、どっちでもよい。
  2. 再起動する前に、消えない場所にグレース期間中であることをメモっておく。その他の情報は忘れてよい。
  3. 周りのルータがヘルパーになってくれるか分からないが、とにかく再起動してみる。
  4. かつてのネイバー達と完全に同期が取れたら成功。かつてのネイバー達というのは、ルータLSAとネットワークLSAを見れば分かる。
  5. LSAの内容に一貫性がない、あるいはグレース期間が満了してしまうと、グレースフル・リスタートは失敗。
  6. グレースフル・リスタートを抜けると、grace-LSAをフラッシュ。LSAを再生成。経路を再計算してインストール。

ヘルパーモードの動作手順

  1. grace-LSAを受信する。
  2. そのルータと同期してるかチェック。再送リストにLSAが残ってないかチェック。
  3. グレース期間が短すぎて既に満了してないかチェック。
  4. 自分自身がグレースフル・リスタート中でないかチェック。
  5. 問題なければ、そのルータが生きているかのように振る舞う。

ヘルパーモードは次の条件で中止されます。

  • grace-LSAがフラッシュされた(グレースフル・リスタート成功)
  • grace-LSAで指定されたグレース期間が満了した。
  • リンクステートデータベースの内容が変化し、トポロジが変わったことが明らかになった。

つづく

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