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【GMPLS】 1. GMPLSとは

1. GMPLSとは

GMPLSは主にフォトニックな世界を対象にしているため、敷居の高い技術です。 ですが、将来家庭までファイバが延びてくるようになると、 100Mとかケチくさいことを言わず、1波まるごと使ってISPと繋がる日が来るかもしれません。 そうなると家に置かれたONUがGMPLSをしゃべったりするわけで、案外身近な技術になるのかもしれません。

フォトニックを対象にして実験するのは大変難しいのですが、イーサネットなら簡単です。 幸いJuniperのGMPLSはイーサネットも対象にしていますので、簡単に実験してみましょう。 GMPLSのコンポーネントを理解するには、こういう簡単な実験の方がむしろ都合がいいのです。

シムヘッダを使ったいわゆる普通のMPLSはインバンドのシグナリングで動作します。 LSPの作成にはLDPやRSVPを使うわけですが、 それらプロトコルの動いているインタフェースにしかLSPは作れません。 これは、OSPFを動かしていないインタフェースにIPパケットはルーティングされないのと同じです。

ルータで構成されたMPLS網ならインバンドのシグナリングでよいのですが、 LSPの考え方を拡張して、ラベル=波長、ラベル=時分割多重のスロット、 などという使い方を実現するためには、一工夫必要になります。 ルータは受信したパケットのうち、転送すべきものと、自分で処理するべきものを区別可能です。 なのでインバンドのシグナリングが可能なわけですが、λスイッチやADM、TDM装置はそうはいきません。 受信したものはすべてどこかに転送されなければならないからです。 したがってGMPLSでLSPを作成するためには、アウトバンド(すなわち別網)でシグナリングをやりとりする必要があるわけです。

ここで問題になるのは、LDPやRSVPはIPをベースに動作する点です。 LSPを作成するのに「どこと、どこと、どこを通したい」という指定をするのにIPアドレスが必要になるのです。 したがって、波長やタイムスロットに対してIPアドレス(サブネット)を割り当てて、 外部の装置からIPネットワークの一部として見せかけてあげる必要があります。 この仕事をするのがLMP(Link Management Protocol)です。 LMPを使えば、物理リソースはサブネットを持ったポイントツーポイントのリンクとして見えるようになります。 サブネットを持ったポイントツーポイントリンクなら、OSPFやRSVPでも簡単に扱えます。

結局、GMPLSで必要なのは、①アウトバンド(別網)を使ったシグナリング、 ②物理リソースをレイヤ3で扱えるようにするLMP、この二つです。

つづく。

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