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【OSPF】 5. ネットワークタイプとルータLSA

5. ネットワークタイプとルータLSA

OSPFではネットワークのタイプを明確に分けています。 タイプによって、LSAの配布動作が変わるだけでなく、ルータLSAの作り方も変わります。 各種タイマーのデフォルト値も変わります。

以下に、簡単にまとめておきます。

ブロードキャスト型

ブロードキャストが可能なメディアで指定します。EthernetやFDDI、TokenRing等が該当します。

普通に使われるデフォルト値

  • Hello Interval = 10秒
  • Router Dead Interval = 40秒

隣接が確立されていない時のルータLSA

  • Connection to stub
    • Link ID = ネットワーク番号
    • Link Data = マスク

NBMA

滅多に使われません。今はpoint-to-multipointを使います。

ネイバーを一つ一つ手で指定します。 指定したネイバーとHelloを交換し、代表ルータを決定します。 代表ルータはネットワークLSAを生成します。 したがって、NBMAのネットワークタイプになっている網全体で一つのネットワークアドレスになるようにアドレス設計します。

hub & spokeの形態の場合、指名ルータの位置を固定しないといけません。 すべてのネイバーに直接通信できるhubルータが代表ルータになるように調整します。 これは生成されたネットワークLSAが網内すべてのルータに行き渡るようにするためです。

普通に使われるデフォルト値

  • Hello Interval = 30秒
  • Router Dead Interval = 120秒

LSAの中身はブロードキャストと同じです。

point-to-point

ネイバー毎に独立したインタフェースを生成する時に使います。 hub & spokeの形態の場合、hubルータはインタフェースを大量に消費してしまうのが難点です。 Ciscoルータはソフト、ハード込みで計300インタフェースしか生成できませんので、注意が必要です。

インタフェース毎に独立したアドレッシングが可能で、unnumberedもサポートされています。 (unnumberedができるのはpoint-to-pointのネットワークタイプのみです)。

普通に使われるデフォルト値

  • Hello Interval = 10秒
  • Router Dead Interval = 40秒

numberedの場合のルータLSA

  • Connection to point-to-point
    • Link ID = 相手ルータのルータID
    • Link Data = 相手ルータのインタフェースIPアドレス
  • Connection to stub
    • Link ID = ネットワーク番号
    • Link Data = マスク

ただし、unnumberedの場合、相手ルータのIPアドレスがいまいち分からない場合もあるので、 その場合、conn. to stubは省略しても構いません。 Ciscoは省略しますが、Juniperは省略しません。 省略する場合は下のような形式になります。

unnumberedの場合のルータLSA

  • Connection to point-to-point
    • Link ID = 相手ルータのルータID
    • Link Data = MIB IIのifIndex

point-to-multipoint

一つのインタフェースでマルチアクセスできる場合、個々のネイバーをpoint-to-pointの束として扱います。 基本的に網内におけるすべてのネイバーはpoint-to-multipointを設定しないといけません。 hub & spokeの形態になっている時、hubルータだけがp2mpとして設定しがちですが、それは間違いです。 マルチアクセスのインタフェースでunnumberedは設定不可能ですので、網内で一つのネットワークアドレスを持つように設定します。 ただし、ルータのルーティングテーブルにこのネットワークアドレスはインストールされません。 インタフェースに振ったアドレスのホストルートがインストールされます(それで充分なはずです)。

普通に使われるデフォルト値

  • Hello Interval = 30秒
  • Router Dead Interval = 120秒

point-to-multipointのルータLSA(必ずnumbered)

  • Connection to point-to-point
    • Link ID = 相手ルータのルータID
    • Link Data = 相手ルータのインタフェースIPアドレス
  • Connection to stub
    • Link ID = 自分のインタフェースIPアドレス
    • Link Data = 255.255.255.255

つづく。

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